新中学生に贈る言葉

今年、わたしの教室では7名の小6が中学校に入学しました。

 

多くの子が幼少期からミューレに通っています。

 

そこで、中1の子たちを集めて、こんな話をしました。

 

「あなたたちは、いつ、なぜミューレに入ったのか、記憶にもないでしょう。

 

だから、もしかしたらつまづいたときに「お母さんが勝手に入れた」なんていう文句を言ったことがあるかもしれないね。

 

きっかけはそうだったかもしれないけど、中学でも高校でもミューレを続ける子は、どこかのタイミングで「自分がやりたい」という気持ちに変わってるはずなんだよね。

 

それは正直に自分の気持ちに向き合ったらわかるでしょう。

 

今も「親が勝手に」って思ってるなら、それはもう辞めた方がいい。

 

というか、そんなんなら辞めて。

 

これからはね、「自分がどうしたいか」ということが本当に重要だし、それに従って人生の選択をして生きていくんだよ。

 

学校や先生や親がやれと言うからやらなくてはいけないこともある、と思うかもしれないけど、そういうことにも、必ず自分の意思を入れて生きていかないと、面倒くさいことだからあっという間にできなくなるんだよ。

 

そうすると、「やりたい」「欲しい」と言ったってすぐ「ダメ」って言われる、と思うでしょう。

 

親が「ダメ!」って言うときって、どんなときだと思う?」

 

 

みなさんもぜひ考えてみてください。

 

 

子どもたちが答えたのはこんなことでした。

 

 

「前にも似たようなことがあって、すぐに飽きたから」

 

「約束を守らなかったから」

 

「せっかく買ってもらったのに無駄にしたから」

 

「高すぎるから」

 

すばらしい正論ですね。

そこでわたしは、こんなことを言いました。

 

「うん、たぶん、それはとても納得いく答えだし、あなたたちのお父さんお母さんに聞いてもそういうことを言うと思う。

 

だけどね、先生も親だから、自分が親として正直に言うけどね、もっとも多い理由は、

 

”ただただ、自分の機嫌が悪かったから”」

 

ここで子どもたちは、表情がふぅっとほぐれて笑いながら、大きく、大きくうなづきました。

 

13歳の子どもたちは、「親が間違ったことをするはずがない」という建前を、薄々、「違うんじゃないか?」と気づき始めています。

 

でも、まだ「まさか」という気持ちの方が強い子が多いです。(中には完全に諦めている子もいますが)

 

「いつも正しくいられたらいいんだけど、親も人間だから、10年以上も一緒にいると慣れちゃってさ、よく聞く前に「ダメ!」って言っちゃってることの方が多いんだよ、残念ながら。

 

中学に入ったら、もうそろそろ、そういう親と付き合う方法を編み出す必要があるわけ。

 

それでね、自分が何かやりたいことや欲しいものがあったら、決して諦めず、10回は言い張りなさい。

 

どんなに嫌がられて、鬱陶しがられても、自分を諦めたらいかん。

 

いい?

 

あなたたちは子どもなんだから、諦める必要は全くない。

 

思いっきりわがままでいればいいんだよ。

 

これは保証するけど、あなたたちの親は、心の底から、子どもの意思を尊重して幸せになってほしいと思ってる。(ですよね?)

 

10回のうち9回は残念ながらたまたま機嫌が悪いだけだから。

 

「しつこい!」って言われても、泣いたり怒ったりしてもいいから、「あのね、お母さん!聞いて!」って言い張りなさい。

 

「またどうせ」って思ってても、さすがに10回呼び止められたら、ようやく「ん?なんだって?」って内容をちゃんと聞こうと思えるから。

 

その結果、聞いてもらえるかどうかは分からないけど、とにかく、10回言い張ることが、あなたたちを強くするから。

 

自分のために、絶対に諦めないこと。

 

13歳で諦めてたら、本当につまらん大人になってしまうから、練習だと思って頑張りなさい」

 

 

なぜ10回も言わせるかというと、それだけ「子どもとの議論」を重視して時間を取る親が少ないからです。