大人と子どもの線引き(23)

小児科の先生は

「大人は
とんでもないことが
起きたら

子どもに悪影響だと
考えるんだけど

子どもには
驚くほどの適応能力が
備わっていて

これが当たり前だと
良くも悪くも
慣れるんですよ

だから

悪影響をあおってしまうのは

大人の心配なんです」

っておっしゃいました

なんだ、そうか!

それから

わたし自身は
悲しみの淵にいましたが

子どもは関係ない

弟のことを
すっかり忘れて
薄情にも思えるような
人生を送っても

そんなもんなんだと
思うようになりました

もしかしたら
わたしと一緒に
ずっと

心に弟を
生き続けさせて
くれることを

無意識のうちに
期待していたのかも
しれませんね

転校に関して
特別に両親が
わたしのケアをしてくれた
覚えはまったくなく

逆に言うと
そのおかげで

わたしは転校が
マイナスなことだと
知らなかったんですね

両親が引っ越しを
嫌がったり

こちらは、あちらは、と
土地を比べる発言や
悪口を言わなかったことも

意図的かどうかは
別として

わたしには
良かったと思います

 

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転校生活の中で
わたしを支えていたものは
3つありました

ひとつめは本です

赤毛のアン
大草原の小さな家
あしながおじさん

などなど
海外の名作が
好きだったので

移住にある種の憧れ
というか
良いイメージが
あったこと

とりあえず
活字があれば
時間を過ごせたこと

ふたつめは
今や商売仇とも言える
ヤマハ音楽教室

いやぁ
転校生にとって
日本全国どんな
ど田舎でも
教本の続きから
習えるというのは
素晴らしいシステムでしたよ

みっつめは
勉強が好きで得意だったこと
(運動は強烈に
苦手でしたが)

本、音楽、勉強

これによって
日本のどこに行っても
とりあえず居場所と
所属先ができるんですよ

やっぱり
得意なこと
好きなことは

状況や環境を超えて
子どもを支えると思います

両親が心配して
わたしの運動を
何とかしようとしていたら

わたしはとっくに
学校に行っていなかったように
思いますよ

しかも
中学ではバレー部に入って
サボりながらも
友だちに支えられ
3年間続けましたから!

 

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自分たちが
転勤族であることを
不安に思うお母さん

あなたは
「転校のない人生」を
知っていて

比べることが
できるかもしれないけど

子どもにとっては
「転校する人生」が
自分にとって
「普通」で
「当たり前」なんですね

だから
良いことも悪いことも

「まぁ、あるわね、
別な人生と同じように」って

受け止めたらいいと
思います

わたしの経験の中で
転校による
嫌な体験を
挙げることも
できるけど

転校のない
みなさんの人生でも
嫌なことはきっと
あったでしょ?

わたしにとって
転校が与えてくれた
最大の財産は

「この世界は
びっくりするほど
広い」

と幼いころから
知っていたことです

わたしは
変化に強いから
失敗からすぐに
方向転換できます

それが
転校のおかげだと
思うか思わないか

ほんとに
ただそれだけのこと
だと思います

悲観も感謝も
どちらに捉えるか
自分の自由です

あなたの子育ては
これからなんだから

どっちの捉え方を
選ぶか

これからですよね

生きていく未来には
希望しかないです