大人と子どもの線引き(11)

「食」の線引きについて
もう少し具体例を書いてみましょう

皆さんが
2才以下くらいの子連れで
定食屋さんのようなところへ行き

小鉢のたくさんついたお膳を注文したとします

子どもにとり分けるとき
好きな小鉢を選ばせて全部食べることを
当たり前のようにしていませんか?

ペロリとたいらげて
「わぁ、これおいしい!もっと欲しい!」って
可愛く言うのを聞くと

一緒にランチしていたママ友に
「あなたのくれる?」って
お願いしてわが子にあげる

↑このたとえ話を教室のお母さんにしたら

最初、「えぇっ?!」と
いかにも非常識な!と
いわんばかりの声をあげました

そこで、わたしは

「よくよく思い出してみて

あなたの子が小さくて可愛かった頃

同じことを
ごく当たり前に自然にしていなかった?」

と聞きました

するとしばらく考えて

「はっ!
そうだった!

してた、してた!
友人の子どもが欲しがるものを
自分の分から当たり前にあげていた!」

と思い出してくれました

 

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大前提を思い出してください

【この社会は大人のものである】

定食屋を選び
その場所まで行き
注文して
お膳を提供してもらえるのは

大人だけです

当たり前のように
腰掛けている子どもは
本来
お店からしたら
席をもらえない立場なのです

場所料も支払えない
この子を置いては来られないので

すみませんが
取り分けでいさせてくださいと

お店の好意で
許可してもらい
座っているのです

その子が先に
どれが欲しいか選ぶのは
順番が違います

この大前提を元に

なんなら
お借りしたお皿に
お母さんが少しずつ
すべての料理を取り分けて

「これがあなたの分」

と渡したっていいのです

もし
気に入った小鉢があって
子どもが

「おばちゃん、
わたしにください」

ってお願いするなら
「どうぞ」とあげるのは自由です

お願いの補助を
してあげてもいいと思います

でも
「もっと欲しい」と指差したら
黙って当たり前のように
集まって来るのは違いますよね

大人が
コントロールするとは
そういうことです