0才のはなし(6)

つまり
どういう人間にするか
ではなく

どういう人間になろうとしているのか

謙虚に観察して「発見」しなさい、ということですね

ごく一般的な育児観とはずいぶん違う、
もしかしたら真逆にも感じられるような説だと思いませんか

残念ながら、
わたしがこの本を知ったのは
子どもたちがだいぶ成長してからでしたが、
0才児を育てているうち、
あるいは、
妊婦のうちに読んでいれば、
ずいぶん勇気が湧いただろうと思います

じっと落ちついていれば
赤ちゃんが誘導してくれる
ということですからね

昭和10年頃に書かれた文章なので、
耳馴染みのない難しいことばもありますが、
「美しい日本語とはこういうものをいうんだろうな」と
心が清らかになるようです

日々のお世話に追われることは同じかも知れませんが
どこへ向かって育てていけばいいのか
指針が見えるように思います

明日は、音楽教室の先生ならではの本をご紹介します

 

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わらべうたで子育て
入門編

「わらべうた」で子育て 入門編 (福音館の単行本)

「わらべうた」で子育て 入門編 (福音館の単行本)

 

 

わらべうたは
生活の中から生まれた伝承歌なので
子育ての知恵がたくさん詰まっています

この本は
それぞれのわらべうたにどんな意味があるか
子育ての視点で解説してあります

それも"おさなごを発見せよ"に通じるような
赤ちゃんを人格として尊重した考え方ですので
とても参考になると思います

すこし引用してみましょう

遠野には、「意地のあるわらし(子ども)になるように」と、泣くのをがまんさせたり、意地を持たせる「はやし唄」がいくつもあります。

 

 

どうですか?
意地を育てるなんて、思いもよらないと思いませんか?

でも
生きるには必要な力です

わらべうたで子育て
応用編

「わらべうた」で子育て 応用編 (福音館の単行本)

「わらべうた」で子育て 応用編 (福音館の単行本)

 

 

私たちは、「子どもの顔はさわらない」と教わったでやんすよ。あなたの鼻はここと、つついたり、さわったりしない。赤ちゃんでも顔は尊重しねばなんない。

みだりに人の顔サ、さわるもんじゃないんですよ。人はみんな一人の個人だから、赤ちゃんでも。

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赤ちゃんを尊重するなんて
早すぎると笑う方もいるかもしれません

わたしは数多くの子育てを見つめてきて、

何か起きても立ち向かう親と
いつまでも解決しない親と

違う点はひとつだけだと思ってるんです

それは

早いか遅いか
動くか動かないか

それだけです

〜には早すぎると手を付けないでいる人は
その後、いつになっても手を付けそうな気配はありません

じゃあ、いつになったらやるのか、
明確な指針のないままに先延ばししているに過ぎないからです

バタバタと行き当たりばったりのお世話だけで

毎日があっという間に過ぎて、もっと他のことをしてあげることが良い育児だと思っているあなたに

その時期をだいぶ過ぎたわたしが思うことは

そのバタバタこそが今やっておくべき大切なプロセスだということです

おしゃれして余裕でおでかけする素敵ママではなく

この子は
どう生きたいのかな
何をして欲しいのかな
と探しながら

右往左往することこそが
あなたを“親”にするのだと思うんですね